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術後のケアと注意点

インプラント術後の注意点とケア方法をまとめて詳しく解説!

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術が必要です。そのため、手術直後からしばらくは、痛みや腫れなど何らかの症状が出やすくなっています。手術後のトラブルを避け、人工歯根がきちんと骨と結合するためには、注意点を守って適したケアを行う必要があります。インプラント埋入手術後の注意点と、ケア方法について解説します。

インプラント手術直後の注意点・ケア

インプラント手術直後は、まだ麻酔が効いているため感覚が鈍くなっています。痛みを感じることはありませんが、感覚が麻痺しているので、手術直後はいくつか注意しなくてはならない事があります。

麻酔がきれるまでの注意点

麻酔が切れるまでの時間は、麻酔の種類や患者様によって異なります。一般的な局所麻酔であれば、麻酔効果は3時間程度持続します。神経の根元に注射する伝達麻酔を行った場合は、6時間程度です。麻酔が切れるまでの間は、頬の粘膜や舌・唇の感覚が無いので、誤って噛んで傷を作らないように食事は控えましょう。また、飲食物の温度もわかりにくいため、火傷にも注意が必要です。

出血の対処法

インプラント埋入手術は、歯茎を切開して顎の骨に穴を開けているため、手術当日から数日は出血が続くことが多いです。唾液に少量の血が混じる程度なら心配は要りませんが、血の味が続くなど、出血の量が多いと感じたら、清潔なガーゼなどで圧迫するようにしましょう。しかし出血がなかなかおさまらないなど、気になる場合には、必ず歯科医院に連絡をするようにしましょう。

手術後2~3日の注意点・ケア

インプラント手術後2〜3日は、痛みや腫れがまだまだ起こりやすくなっています。傷口から細菌や異物が入り込み、炎症を起こしてしまうこともあるため、手術後2〜3日は、日常生活においても十分な注意とケアが必要な期間です。

柔らかめの食事を心掛ける

インプラント術後は、麻酔が切れれば当日からの食事が可能です。ただし、傷口を刺激しないマイルドな味付け・柔らかめの飲食物にしましょう。

よく噛まなくてはいけない物や、血行を促進したり傷口に沁みたりするような香辛料などを使った刺激物、アルコールは控えるようにしましょう。誤って患部周辺で噛まないようにするためにも、術後2〜3日は、おかゆやスープ、うどんといった柔らかめのものを食べる方が良いでしょう。

うがいを控える

手術直後から2〜3日までは、極力うがいを控えるようにしましょう。どうしても行いたい場合は、患部とは反対側で優しくうがいする程度に留めます。お口全体で激しくうがいしてしまうと、傷口のカサブタが剥がれて傷の治りが悪くなったり、再び出血してしまって細菌感染による痛みを引き起こしたりする場合があります。

入浴・運動・飲酒を避ける

長時間の入浴・運動・飲酒は、血行が良くなるため、傷口から出血する可能性や痛みや腫れが出る可能性があります。術後2〜3日は、湯船に浸かる事は避けてシャワーを浴びる程度に留めておきましょう。

正しく薬の服用する

通常、インプラント手術後は、細菌感染を予防するために抗生物質が処方されます。痛み止めは痛みがひどい場合に適宜飲みますが、抗生物質は術後の経過をよくするための薬ですので、「もう腫れてないから」「もう痛くないから」と、患者様の判断で飲み切る前に飲むのを止めないでください。処方された薬は、歯科医師の指示通りに飲んでください。

手術部位を触らない

傷口が気になり、舌や手で触れたくなるかもしれませんが、手術部位は触らないようにしましょう。傷口から細菌感染を起こしたり、かさぶた代わりの血の塊が剥がれて傷の治りが遅くなったりする恐れがあります。また、触った場所によってはインプラントに負荷がかかることもあります。手術部位に何らかの変化や異常があった場合には、自分で触らず、歯科医院に連絡して早めに受診をするようにしましょう。

インプラント術後の清掃方法

インプラントは細菌感染に弱いため、傷口に触れたくないからといってマウスケアを怠ってはいけません。お口の中に細菌が多いと、手術部位が感染したり炎症を起こしたりする危険が高まりますので、術後こそ口内環境を清潔に保つことが大切です。

もちろん、手術したばかりのインプラント周辺はデリケートなので、担当医師の指示があるまで触ってはいけません。歯を磨くときは歯磨き粉を着けずに、歯ブラシが施術部位に当たらないように気をつけながら、天然歯の部分を丁寧に磨きましょう。通常の歯ブラシを使うのが怖い場合は、ブラシ部分が小さいタフトブラシを使うのがオススメです。

喫煙について

インプラント手術後は、インプラントを埋入すればよいのではなく、インプラントと顎骨が結合しなくては成功したとは言えません。歯科医師から許可されるまでは、喫煙は控えるようにしましょう。
喫煙者の場合、非喫煙者に比べてインプラントの成功率がとても低くなるため、手術前後は禁煙してもらいます。それほどまでに、喫煙はインプラント手術が失敗してしまう原因となりえるのです。

喫煙がインプラントに与える影響

喫煙は、インプラントに悪影響を及ぼすことが分かっています。そのため歯科医院によっては、喫煙者に対してインプラント治療を行っていない場合もあります。手術に合わせて一時的に禁煙することはとても重要ですが、良い機会だと考え、本格的に禁煙を始めてみるのはいかがでしょうか。

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